こんにちは。井上りかです。
早速ですが、、、
あなたの小さい頃をお聞かせください。
a)誰かにちょっかいを出したり、からかう方
b)誰かにちょっかいを出されたり、からかわれる方
どちらのタイプでしたか?
私はb)誰かにちょっかいを出されたり、からかわれる方でした。そして、我が息子も同じb)タイプです。やっぱり、親に似てしまうのか!?ちょっかい出されたりからかわれる、そうされる側には何か問題があるのか!?このままだと心の成長に悪影響があるかも!?
一方、、、
a)誰かにちょっかいを出したり、からかう方こそ問題があるのではないか!?親はb)タイプだったのに、子どもはa)タイプ、、、真逆すぎてどうしてそんなことをするのか理解できない!?このまま成長したら、周りに嫌な思いをさせる大人になってしまうかも!?
子育て真っ最中の親の身になってみると、a)もb)もどちらも心配ですよね。親として、どのように『気持ちの良いコミュニケーションを教え諭してあげるべき』か、
ちょっかいを出す男の子の気持ち
から考えてみましょう。
あなたが小さい頃、a)タイプだったとしても、b)タイプだったとしても、その経験は、あなたの今の人生に活きていることに気づいていただけたら嬉しいです。
※本稿は”ちょっかい”を話題にしています。誰かを陥れようという悪意ある”いじめ”とは違いますので、ご注意ください。
<目次> 1.【結論】ちょっかいを出すも、出されるも、どちらも問題ない! 2.実はすごい!ちょっかいは奥深いコミュニケーション 2-1.ちょっかいを出す男の子は寂しい!? 2-2.ちょっかいを出される子の気持ち 2-3.ちょっかいはコミュニケーションの練習台 3.おかあさん、おとうさんはとにかく話を聞き、褒めてあげましょう ◆まとめ◆ |
1.【結論】ちょっかいを出すも、出されるも、どちらにも問題はない! |
ちょっかいって、当人同士でなくても、周りで見ているおともだちも、関わる親も、みんなが何かしら不快感を持ちますよね。なぜでしょうか?
それは、ちょっかいを受ける側が悲しい気持ちなったり、場合によっては泣き出してしまうから、、、
ではなく、その結果として、親を含めて周りが
(ちょっかいを受ける側を)かわいそう、あるいは、どうしてやり返さないの!?
と勝手に思うからですよね。私もつい”かわいそう”と思ってしまいますし、どう思うかは自由です。ただ、周りで感じる不快感は脇に置いて、当人たちがどう感じているのかというのがとても大切です。
それでは、なぜどちらにも問題ないのか、、、
『不快感を感じることのできるコミュニケーションだから』
井上さん、まさか、かわいい我が子にわざわざ不快感を感じるコミュニケーションをすすめるのですか!?到底受け入れられません。
と思われるかもしれませんが、もう少し、聞いていただけますか。
私たちの多くは、人と楽しいコミュニケーションを望み、そうあるように発言をしたり態度を示しています。人間って、基本的に人に喜ばれることが大好きですから。子どもたちを見ていても、おかあさん、おとうさんが喜ぶ顔見たさに”ママ、パパ見てー!”とアピールしているではないですか。
そんな、お子さんを見て、おかあさん、おとうさんはどう思われますか?
なんてかわいいのだろう…
楽しくコミュニケーションができるほどに成長したんだなぁ…
人を喜ばせるなんて、心の優しい子に育っているなぁ…
これはこれで、成長を感じらるとても喜ばしいことです。
さらに、、、
泣かせてしまった相手に自分から『ごめんね』が言えたら、
嫌なことをされても相手の目を見て『やめて!』と強く言えたら、
困っているおともだちに『大丈夫?』と声をかけてあげられたら、
これほど心の成長を熱く感じられることもないですよね!
ネガティブな出来事は否が応でも正義感や思いやりの本能が引き出されます。傍から見ていて、私も不快感を持つことがありますが、大切なのは当人同士の心の成長なのです。
ちょっかいを出す子も悪くない、ちょっかいを出される子も悪くない、
だから、周りは不快感かもしれませんが、辛抱しながら当人同士の心の動きを見守ってあげましょう。
2.実はすごい!ちょっかいは奥深いコミュニケーション 2-1.ちょっかいを出す男の子は寂しい!? |
よく言われるように、何かとちょっかいを出す男の子は
・かまってほしい、一緒に遊びたい
・相手の困った反応がおもしろい
・自分が優越感を感じて気持ちいい
・ストレス発散
・相手のことが好き
といった理由があるようですね。私が日ごろ目撃するちょっかいの多くは・相手の困った反応がおもしろい、・ストレス発散で、ちょっかいを出す→相手が泣く→先生や親などに怒られる→しょんぼりする、というパターンですね。保育園で私の息子によくちょっかいを出す男の子は、先生がいる前で堂々とちょっかいを出していつも先生に怒られています^^;
その子は分かりやすいちょっかい男子です。
3人兄弟の真ん中で、素直で育てやすかったというお兄ちゃんをなかなか越せない苦しみ、そして、下の妹は待望の女の子できっとかわいがられている。ちなみに、真ん中の彼もちゃんとかわいがられています。でも、彼にしてみたらもっともっとおかあさん、おとうさんの愛情を独り占めしたいのだろうな、、、(ご両親は十分に分かっていると思います…)
彼はとってもがんばり屋です。保育園の行事ではお歌も踊りも劇のセリフもピカ一です。劇中のお着替えがうまくできないおともだちの手伝いをします。おかあさんとおとうさんが喜ぶ顔を見たいんだろうなぁ…
そんな彼を見ているので、甘えたい気持ちを言葉にしても思うように叶わないから、ちょっかいを出して注意を引いているのだろうなぁ、と思います。
そして、幼児の男の子のちょっかいの大半は同じ原理です。
2-2.ちょっかいを出される子の気持ち |
ちょっかいを出される側にもいろいろな気持があります。
・いやな気持ち、泣きたい
・またきた、面倒くさいな
・悔しいから仕返しできるネタが欲しいな
・(ちょっかい出す子と)関わりたくないな
・またきた、面倒くさいな、・(ちょっかい出す子と)関わりたくないなと感じる子は、そもそも反応が薄くておもしろくないので、次からはちょっかいの標的にはなりにくいですよね。
・悔しいから仕返しできるネタが欲しいなと感じる子は、ゲーム感覚で楽しんでいるので、周りも”あ、またやってる…”くらいで見ていて不快感はありません。
・いやな気持ち、泣きたいと感じているのであれば、おかあさんおとうさんの出番です!どう感じているのかを聞いてみましょう。4歳くらいであれば、細かい心の揺れを話してくれる子もいます。
2-3.ちょっかいはコミュニケーションの練習台 |
もし、あなたのお子さんがちょっかいを出すタイプでしたら、ちょっかいを出す理由を聞いてみましょう!
どうしてちょっかい出すの?
この時に、”おともだちが悲しい気持ちになるのにどうして?”という聞き方は避けましょう。”悲しい気持ちになる”=悪いことをしていると責められている感覚になり、本音を引き出せなくなる可能性があります。
なんでそんなこと聞くの?
と言われたら、
おかあさん(おとうさん)はちょっかいを出すタイプじゃなかったからちょっかいを出す理由が分からないんだよ。
と言ってあげましょう。
逆に、あなたのお子さんがちょっかいを出されるタイプでしたら
ちょっかいを出されてどんな気持ちだったの?
と聞いてみましょう。
ちなみに、トラブルがない時に聞く必要はありません。トラブルを目撃した直後だったり、保育園・幼稚園の先生から報告を受けた時で良いです。
こういったネガティブな気持を表現する機会はなかなかないと思うのですが、我が子がどういう悲しい気持ちになるのかを知ることはとても大切です。一人ひとり全く違う感覚の悲しい気持ちを持っていますから、ちゃんと聞いてあげましょう。そうすることで、おかあさん、おとうさんは自分の気持ちを尊重してくれている、という大きな安心感を得られるのです。
3.おかあさん、おとうさんはとにかく話を聞き、褒めてあげましょう |
おかあさん、おとうさんは、とにかく、子どもの声に耳を傾ける、そして子ども本人から答えを導き出してあげる、
ちょっかい出されて(出して)どんな気持ちなの?
いやな気持になったらどうすれば良いのかなぁ?
相手が泣いちゃったらどう思う?どうすれば良いのかなぁ?
そして、素直に気持ちを表してくれた子どもに感謝する、褒めてあげる!
ちゃんと気持ちを言えたね!すごいね!
言いづらいことなのに話してくれてありがとう!
子ども自身が考え出した答えを評価せずに、まずは
よく考えているねーすごいね!
おかあさん(おとうさん)はビックリしたよー!
立派なお兄ちゃん(お姉ちゃん)だね!嬉しいなぁ!
そして、ギューーーッと抱きしめてあげましょう!そうしたら、子どもは安心します。ちょっかい出されても、自分は強い気持ちで「やめて!」と言える。気持ちで負けないようになります。
ちょっかい出す子も、相手が泣いたら、まずい事をしたんだな、と気づける。ちょっかいをやめて「ごめんね」が言えるようになります。
◆まとめ◆ |
いかがでしたか?
たかがちょっかい、されどちょっかい、
我が子を深く知ることができる、貴重なコミュニケーションの一つなのだなぁ、、、と思っていただけたらすごく嬉しいです。
子どもたちは、これからたくさんの出来事を経験しながら自分の使命に目覚めていきます。その中には、楽しくポジティブなものもあれば、寝込んだり食事が喉を通らないほど辛いネガティブなものもあります。
ただ、いかなる出来事にも学びがあるという思考のベースを作ってあげられるのは、他でもないおかあさん、おとうさんです。
苦しむ我が子を見ていられない、
私もそうです。でも、乗り越えるのは我が子自身です。親にしてみると自分が出るべきかと葛藤したりする子ども同士のトラブルですが、ここはグッとこらえて
あなただったら、乗り越えられる
でも、もし、苦しかったり悩んだら言ってね
と声をかけてあげる。そして、しっかり見守りつつ、必要そうな時を見計らってフォローしてあげる。私はあなたの味方、この世の中で1番あなたを応援している、常にそう思ってあげる。
そして、乗り越えられたら、子どもたちだけでなく、おかあさん、おとうさんも間違いなく成長できます!
rofile634884RRiceさんによる写真ACからの写真
あなたとご家族の皆さまがますます光り輝きますように。
ありがとうございました。
コメント