こんにちは。井上りかです。
育児をしていると大小さまざまトラブルの起きない日はないですよね。我が家でも息子が目覚めてから眠るまで葛藤の連続です。
- こんなに急ぎたいときに限ってご飯食べるのが異様に遅いんですが、、、
- どうしてそんなことで怒っちゃうの!?
- 時計の長い針が「6」で帰ると納得したのに、気持ちの切り替えができなくてグズる
- 〇〇ちゃんにいやなこと言われた/組み立てたブロックを○○くんに崩されたとただひたすらネガティヴ、、、
- おもしろくないと怪獣みたいに叫んでママを睨む、叩く、蹴る、、、
私は、癇癪持ちの息子(5歳)の怒りにどう対応すれば良いか分からず、あれこれ声を掛けるも空振りどころかよく炎上していました。よくあるのが、
- おもちゃのブロックを思うように組み立てられない
- 保育園の支度のタオルがきれいにたためない
- ズボンの腰紐が上手に結べない、制服のボタンが上手にとめられない
といった手先を使う作業がうまくできない、といったものです。
「もうこれいらないから捨てる!」といつも物を投げ出して叫んだり怒り出すのですが、忙しい朝は私もパパも対応がぞんざいになりがちです。そんな時に私がかける言葉は、
「上手にできなくて困っているんだったら、パパやママに”できないからいっしょにやってください”って言えばいいんだよ」
一応、息子に助け舟を提示しているつもりです。が、パパに至っては「じゃあ捨てるから、持ってこい!」という突き放し型、、、
平日の朝はきまってこんなやりとりをしています。もちろん、私は(きっとパパも)この対応が息子にとってベストウェイではないという自覚があります。
でも、どうしたら、息子の癇癪を落ち着かせ彼の向かいたい方向に向かわせてあげられるのだろうかと、ただボー然として、いつもの一言を掛けることしかしてきませんでした。
でも、ある時、通り一遍な対処をしてきたツケが回ってきたのです。息子がいつものように癇癪を起こして、
『あーもう!ぜんぜんできない!もういい!できなくてもいい!』
と言い出してしまったのです。
あ、まずい!このままではできないと諦めるクセが付いてしまう、チャレンジしない人生になってしまう、できないことは考える前にやらないようになってしまう、
これからという彼の人生を私たち親のその場のやり過ごしで台無しにしてしまう、
その兆しが見え始めているということに気づいたら、ものすごく怖くなり、息子に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
そんな時に出逢ったのが『コーチング』でした。
こちらでは私と同じく以下のようなお悩みを持つママやパパに向けて、コーチングの本質や効果的な実践方法をご紹介します。
- コーチングという言葉を知っていて子育てに役立ちそうと思ったので理解を深めたい
- 協力して欲しい時に限って助けてくれない我が子になんとかやる気を起こさせたい
- 癇癪を起こしたりワガママが多い我が子にママもパパも精神的に参っていて、コーチングならなんとかなるかもと思った
- いろんなことに興味を持つ子どもの能力を最大限に伸ばしてあげたい
- 素直な我が子だけれども我慢をする癖があるので、もっと自分の気持ちを言って欲しい
この記事を最後まで読んでいただけたら、 コーチングのマインドセットを理解できるだけでなく お子さんが自主的に考え、自ら行動できるようになるために ママやパパが実践すべきことが分かります!
<目次> 1 子育てコーチングに期待できること! 2 コーチングが絶対にうまくいく3つのマインドセット 3 注意!決してコーチングではないNG集 ◆まとめ
1 子育てコーチングに期待できること!
コーチングとは相手の話に耳を傾け、観察や質問、ときに提案などをして相手の内面にある答えを引き出す目標達成の手法のこと。
(引用元:https://www.kaonavi.jp/dictionary/coaching/)
子育てにおけるコーチングとは、子どもの自ら考える力を養い、子どもが持つ能力を引き出すことを目的としていて、「子どもの話を聞く」「質問して子どもに考えさせ、答えさせる」といったコミュニケーションを通じて子どもの能力を引き出します。
大切なマインドセットをもってコーチングを日常的に継続していくことで、お子さんの心豊かな成長を期待することができます!
- お子さんの自主性を伸ばしていくことができます
- ありのままの自分でも素晴らしい存在なんだと思えるようになります
- 自分の存在価値を見出すことができ、お子さんの自尊心が高まります
- 自分と同じように他人も大切な存在だという認識を持つことができるようになり、人にも優しくできるようになります
- 恐れずに「自ら考え、自ら表現する」ことができるようになり、その思考、行動がさらなる成長に繋がっていきます
2 コーチングが絶対にうまくいく3つのマインドセット
”子どもたちの前向きな思考力、行動力を育てよう”というのがコーチングではありません。
コーチングはママとパパの思考、考え方、行動を見直してあらためる先にあるものであると、私は考えています。
ママとパパの思考、考え方、行動を見直してあらためるための重要なマインドセットが3つあります。
◆子育てコーチングの重要なマインドセット◆
答えは子どもの中にある
100%子どもの味方になる
だれ一人として間違っている人はいない
この3つのマインドセットを叩き込むことを意識しながら次にあげるコミュニケーションをしていきましょう。
オープン・クエスチョン/ユア・クエスチョン
お子さんの話や主張に対して「○○ちゃんはなぜそう思うの?」「○○ちゃんはどうしてそうしたいの?」とお子さん(ユア)の気持ちを聞き出すように質問をするのがポイントです。
アイ・メッセージ
「アイ(私)」を主語にして,自分自身の気持ちやどう感じているかを伝えることです。
×「○○ちゃん(ユー=あなた)うるさいから静かにして!」
○「ママ(アイ=私)は疲れていてお耳が眠いのだけど、どうして大きな声を出しているの?」
ユー(あなた)が主語になると批判になることが多く、お子さんは余計に腹を立てて何も話してくれなくなります。
お子さんの承認欲求を満たす
子どものワガママは”承認されたい!”という欲求から生じることが多いので、ママやパパが心から共感してその気持ちを伝えることが大切になります。
共感するのはとても難しいです。というのも、あなたの中に「あぁまたワガママだ、、、」という気持ちがある限りはまったく共感できないからです。
だから、オープン・クエスチョン/ユア・クエスチョンやアイ・メッセージを使ってお子さんの気持ちに寄り添う、100%子どもの味方になる努力をする、ことがとても大切です。
「ママやパパはわたし/ぼくの気持ちを心から分かってくれている」
お子さんがこう思えた時に承認欲求が満たされていきます。
100%子どもの味方になる努力の延長で、その人の行動には成長と経験の過程で不可抗力で身についた思考マインドが背景にあるというところまで見えたら、だれ一人として間違っている人はいない、と思えるようになると私は考えています。
3 注意!決してコーチングではないNG集
せっかく3つのマインドセットを備えていても、間違ったコーチングをすると、まったくの逆効果になってしまいます。
- 自分で考えなくなったり、行動を恐れてしまい、誰かが気づいてくれるのを待つといった受け身の姿勢になってしまう
- 自分は悪くない、と自分以外に問題があると思う癖がついて、他人の言動が許せなくなる
- 自分は悪い子なんだ、ここにいる価値がないんだという自己評価から本来の優しさや正義感を発揮することを諦めてしまう
そうとは分かっていても、私たち親もいつも完璧にできるわけではありません。
だから、もし、間違ったコーチングをしてしまっても大丈夫。「こういう問いかけはダメだな」と気づいて次は気をつけるように努めることが大切です!
NG① ティーチング(答えを与える)
親・先生・上司など上の立場の者が豊かな知識や経験に基づいて、子・生徒・部下を目標達成へ導くインプット型の指導方法です。
自ら考え行動する(アウトプット型)思考マインドの醸成という効果は得にくいです。
NG② ユア・メッセージ
立場が上の者が下の者を評価するという構図になるため、他人の評価軸に影響を受けやすくなります。お子さんが自分の考えや行動を評価する妨げになる可能性があるので気をつけたいです。
NG③ クローズドクエスチョン
YES/NOなど答えの範囲が狭いことで相手を無理に誘導したり追いつめてしまうような威圧感を受けてしまいます。
NG④ 親の野心を押し付ける
お子さん自身のこうありたい/あるべきではなく、(良かれと思って)ママやパパのこうありたい/あるべきをお子さんに押し付けてしまうことはありませんか?
実は、お子さんの自主性を削いでしまっている可能性があります。
NG⑤ 性格を非難する
「なんで遅いの?」「怒りんぼう!」「弱虫、しっかりしてよ!」普段は寛容に受け入れられている我が子の性格も、余裕がないときは支障と感じてしまいイライラを口走ってしまいます。
自分はのろまで”ダメなやつ”なんだといったネガティブな自己評価に繋がります。
NG⑥ 人と比較をする
「〇〇ちゃんはできているのに、□□ちゃんはどうしてできないの?!」
今の自分ではいけないという強烈な否定として受け取ります。結果、他人が評価軸になり、自分に価値がないと思ってしまいます。
NG⑦ 感情をぶつける
お子さんが質問になかなか答えられないからと、焦れったい気持ちになって脅すように答えを誘導するようになると、ママやパパが怖いからとその場しのぎの答えをしたり、さらに答えられなくなります。
◆まとめ
いかがでしたか?
コーチングはマインドセットがあってこそ成立するものですので、思うほど簡単に実践できるものではないです。でも、ママやパパがマインドセットを身につける努力を続けるプロセスでコーチングができていくのだと思います。
ただし、コーチングがすべてではない
すぐにお子さんの自主性、自立性を伸ばせるというものではない、ということは忘れないようにしましょう。
- 時間がかかる
- お子さんが質問に答えられない、自ら答えを導き出せない、ということもある
- すべてを解決できるわけではない
例えば、抱っこしてほしい、自分ひとりで準備する気持ちが起きない、などお子さんが甘えたいようであれば、応えてあげるということも大切ですよね。
(私もコーチングすべきか?甘えに応えるべきか?迷うことがあります。参考:子どもの【甘えん坊】は2つのことを気をつければ大丈夫!)
それに、社会のルール、道徳、振る舞いなど、子どもが人に迷惑をかける前に躾る必要がある場面では、お子さんが納得できなくても私たち親が譲らない姿勢でいることがとても大切です。
ですから、コーチングの結果としてお子さんが自主性、自立性を発揮できていると実感できるまでには必然的に時間がかかります。
私自身もまだまだプロセスの中にいます。
その中で、マインドセットを叩き込むという決意をもってオープン・クエスチョン/ユア・クエスチョンやアイ・メッセージを使うようになったら、反射的に怒ってしまうことが減りました。
◆子育てコーチングの重要なマインドセット◆
答えは子どもの中にある
100%子どもの味方になる
だれ一人として間違っている人はいない
私たち親がついイラっとしてしまうような行動も、実は、子どもなりにママやパパの役に立ちたいと思ってしてくれているものです。
もし、あなたに”このマインドセットを子育てに活かしたい!”と思っていただけたら、心から嬉しく思いますし、お子さんだけでなくご家族も心豊かに成長できると信じています。
今日はお子さんからどんな答えが出てくるか楽しみですね!
皆さまとご家族の皆さまがますます光り輝きますように。
ありがとうございました。
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